工事の進捗状況を確認する

一切を業者任せにするのは危険なので確認は必須

注文住宅は建て主にとって理想的なマイホームに仕上がるのが大きな魅力ですが、すべての注文住宅が望み通りの形になるとは言い切れません。法律上の制約や建蔽率など、正当な理由でイメージと実際の仕上がりに違いが生じることはありますが、稀に施工業者の手抜きや意思疎通が成されなかったことで仕上がりが大きく異なってしまうケースがあります。建物が完成した後でイメージとの違いが明らかになっても簡単に直すことはできません。建て直す事態に陥るとそれだけ時間も手間もかかってしまい、理想的なマイホームとは程遠い形になってしまいます。トラブルを避けるためにも家作りは業者任せにするのではなく、こまめに進捗状況を確認することが重要と言えます。

建て主が正しい知識を持つことが重要

家作りの進捗状況を確認するのは理想的なマイホームに仕上げるための必須条件ですが、建て主が必ずしも建築の知識や工法に詳しいわけではありません。また、現場に何度も訪れると作業員の気が散ってしまい、仕事の質が落ちるおそれもあります。素人考えであれこれ口を挟むのは良くありませんが、何もわからずに黙って見ているだけで済ませるのも手抜きを誘発する原因になるので避けるべきと言えるでしょう。施工業者並みの本格的な知識を持つことは困難ですが、欠陥住宅など重大なトラブルに関する基本的な知識を持っていれば進捗状況の確認を適切に行うことができます。建て主が建築に関する知識を持っていることが分かれば、よほど悪質な業者でない限り手抜きなどの不正は行わないと言えます。